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異文化夫婦

角川文庫 な35−8

出版社名 角川書店
出版年月 2013年3月
ISBNコード 978-4-04-100735-8
4-04-100735-6
税込価格 524円
頁数・縦 230P 15cm

商品内容

要旨

冬、ウィーン。口論の絶えない夫婦、多喜子と康司。無謀から大怪我をした妻は、心配をしない夫を詰る。「人が苦しんでいる時に責めるあなたとは、話ができない」。干渉を迷惑、実害とする夫に、妻は愛がないと嘆く。しかし、別れたいという言葉の裏に、別れたくないという気持ちが透けて見える。ああ、ひとりになりたい。己が一番大切なのは、自分なのだ―。自己愛と依存、夫婦の相克を細部まで描いた、著者初めての小説。

おすすめコメント

己が一番大切なのは、自分なのだ。自己愛と依存、著者初めての小説!妻は愛がないと嘆き、別れたいという。しかし言葉の裏に、別れたくないという気持ちが透けて見える。史上最悪の夫婦、すれ違う世界感。愛と依存の連鎖はどこまで続くのか――。 【著訳者紹介】1946年生まれ。77年、東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了、83年、ウィーン大学哲学博士。電気通信大学人間コミュニケーション学科教授を経て、現在私塾を開設。著書に『戦う哲学者のウィーン愛憎』『ひとを嫌うということ』 『哲学実技のすすめ』等多数。

著者紹介

中島 義道 (ナカジマ ヨシミチ)  
1946年、福岡県生まれ。東京大学教養学部並びに法学部を卒業。77年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。83年、ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。元電気通信大学教授。専攻は時間論、自我論、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)