• 本

牢獄の花嫁

角川文庫 時−よ2−7

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2015年2月
ISBNコード 978-4-04-102757-8
4-04-102757-8
税込価格 704円
頁数・縦 450P 15cm

商品内容

要旨

高輪の鶉坂に、一人の老人が越してきた。名与力と謳われた塙江漢である。近いうちに、息子の郁次郎が長崎から戻り、許嫁の花世とこの新居で養生所を営むのを見守るというのが、彼のささやかな夢であった。ある日、増上寺で鎧櫃の中から女の死骸が発見される。調べていくうちに、犯人として挙がったのは、女と文を交わしていたとされる郁次郎だった。息子の疑いを晴らすため、隠居した江漢が、江戸を駆け抜ける、名作時代小説。

著者紹介

吉川 英治 (ヨシカワ エイジ)  
本名、吉川英次(ひでつぐ)。明治25(1892)年、神奈川県に生まれる。父親の事業の失敗で、小学校卒業目前で中退。幾つもの職業を転々とする。明治43(1910)年、勤めていた横浜ドックでの事故で九死に一生を得たのを機に上京し、蒔絵師の徒弟となる。また井上剣花坊門下の一員となり、“雉子郎”の号で川柳家としても名を成す。大正10(1921)年、東京毎夕新聞社に入社。翌年、社命により「親鸞記」を連載開始。大正14(1925)年、講談社「キング」創刊号で「剣難女難」を連載開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)