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微睡みの海

角川文庫 く28−4

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年9月
ISBNコード 978-4-04-104334-9
4-04-104334-4
税込価格 792円
頁数・縦 310P 15cm

商品内容

要旨

2010年春、東北の港町・仙河海市の美術館で働く笑子は、教育者の両親を持ち、優等生を演じてきたため、心身に不調をきたすほどだった。副館長の菅原との情事の時だけが、生きている実感が持てた。しかし昔勤務していた中学校の教え子、祐樹との再会がそれを許さなかった。年の離れた2人の男性との激しい性愛に堕ちていく笑子。生命を燃やし、相手を求める笑子が、最後に決心したものとは―。肉体の純愛小説。

おすすめコメント

2010年春、東北の港町・仙河海(せんがうみ)市の美術館で働く笑子は、ぼんやりとした平穏な日常を送っていた。副館長の菅原との情事だけが、日常のエッセンスだった。しかしある日、昔勤務していた中学校の教え子、祐樹との再会がそれを許さなかった。年の離れた二人の男性との激しい性愛に堕ちていく笑子。狭い町の中で、息苦しい日々が過ぎていき、やがて「運命の日」がやってくるーー。東北在住の直木賞作家が描く2010‐2011、北の港町。3・11を目前に、生命を燃やし求め合う男女三人、肉体の純愛小説。

著者紹介

熊谷 達也 (クマガイ タツヤ)  
1958年宮城県生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒業。97年「ウエンカムイの爪」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年『漂泊の牙』で新田次郎文学賞受賞。04年『邂逅の森』で山本周五郎賞・直木賞の初ダブル受賞を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)