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光降る丘

角川文庫 く28−3

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-04-104358-5
4-04-104358-1
税込価格 924円
頁数・縦 450P 15cm

商品内容

要旨

2008年6月、栗駒山中腹の共英地区は凄まじい揺れに呑み込まれた。崩れる山、倒壊する家々。故郷の危機に胸引き裂かれる智志。そんな中、祖父・耕一が行方不明に。耕一は共英地区の開拓一世だった。結婚、仲間の死、起死回生のイチゴ栽培、はじめて電灯が灯った日…。祖父の物語は土と汗と涙と、笑いに満ちたものだった。この土地は、俺らが守る!智志は奮い立った。復興にかけた三世代の物語。

おすすめコメント

「汗と土が生んだ、こいつが俺らの宝石だ!」2008年6月14日、栗駒山中腹の共英村は凄まじい揺れに呑み込まれた。崩れる山、倒壊する家々、故郷の危機に胸引き裂かれる智志。そして祖父・耕一が行方不明に……。いつ終わるともしれない捜索活動の中、智志を奮い立たせたのは、かつて祖父が話してくれた、戦後開拓時代の物語−−シベリアからの帰還、開拓初期の苦難、仲間の死、はじめて電気が灯った日、起死回生のイチゴ栽培……土と汗と涙と、笑いに満ちた「あのころ」のパワーが「いま」を明るく照らす、あたらしい日本の成長物語!執筆途中に3.11を体験した著者が世に問う、現地にいたからこそ描ける、復興にかけた人々の汗の結晶の物語。

著者紹介

熊谷 達也 (クマガイ タツヤ)  
1958年宮城県生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒業。97年「ウエンカムイの爪」で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年『漂泊の牙』で新田次郎文学賞受賞。04年『邂逅の森』で山本周五郎賞・直木賞の初ダブル受賞を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)