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慟哭の海峡

角川文庫 か63−9

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-04-106162-6
4-04-106162-8
税込価格 968円
頁数・縦 437P 15cm

商品内容

要旨

太平洋戦争時、“輸送船の墓場”と称され、10万を超える日本兵が犠牲になったとされる「バシー海峡」。アンパンマンの作者である、やなせたかしの弟も犠牲者の一人だ。一方、“魔の海峡”から12日間の漂流を経て奇跡の生還を遂げた若者もいた。彼は死んだ戦友の鎮魂のために海峡が見える丘に長い歳月の末に、ある寺院を建てた。「生」と「死」の狭間で揺れ、自己犠牲を貫いた男たち。今、明かされる運命の物語。

目次

第1部 碧き波涛(撃沈
内蒙古から南方へ
狂い死にする兵たち
奇跡の救出
バシーに沈む駆逐艦
南国の気風を受け継いで
青春の京都土佐塾
海軍少尉・柳瀬千尋
魔の海峡
訪れた悲報)
第2部 鎮魂の海(国破れて山河あり
鎮魂への執念
漫画家やなせたかし
姿を現わした潮音寺
アニメ「アンパンマン」の誕生
荒れ果てた寺院
永遠のヒーロー)

おすすめコメント

アンパンマンとは、いったい「誰」なのですか――? 太平洋戦争時、20万人とも言われる犠牲者を生んだ台湾〜フィリピン間のバシー海峡。生き延びたある人は私財を投げ打ち慰霊を続け、亡くなった人の中には「アンパンマン」作者やなせたかしの弟もいた――。

著者紹介

門田 隆将 (カドタ リュウショウ)  
1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。戦争、事件、司法、スポーツ等、幅広いジャンルでノンフィクションを執筆。『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(角川文庫)で山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)