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柳橋物語

角川文庫 や44-5

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年3月
ISBNコード 978-4-04-106236-4
4-04-106236-5
税込価格 616円
頁数・縦 275P 15cm

商品内容

要旨

気丈で働き者のおせんは、幼な馴染の庄吉と幸太の二人から求愛を受けた。上方へ修業に行く庄吉を選び、見送ったおせん。そんな折、江戸を襲った大火によって一切の身寄りをなくしたおせんは、根も葉もない噂で心身ともに追いつめられてゆく。やっと再会した庄吉からも幸太との不義を疑われ、婚約を破棄されてしまい―。表題作他『しじみ河岸』を加えた中編二作による名作集。

おすすめコメント

苦境の中にあっても、たくましく生き抜いてみせる――周五郎の名作第三弾! 幼さゆえに同情と愛とを取り違え、庄吉からの求愛を受け入れたおせん。しかし大火事で祖父と幼馴染の幸太を失ったことを皮切りに、おせんは苛烈な運命へと巻き込まれてゆく……。他『しじみ河岸』収録。

著者紹介

山本 周五郎 (ヤマモト シュウゴロウ)  
1903年、山梨県生まれ。横浜市西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。関東大震災後、復職せずに文学修行に努める。29年、「少女世界」に童話や少女小説を発表する。43年、『日本婦道記』が第17回直木賞の候補に推されるが、辞退。『樅ノ木は残った』頭毎日出版文化賞に選ばれるが受賞を固辞。『青べか物語』が文藝春秋読者賞に推されたが辞退。67年2月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)