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晴れ女の耳 紀ノ国奇譚

角川文庫 ひ30−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-04-106748-2
4-04-106748-0
税込価格 704円
頁数・縦 251P 15cm

商品内容

要旨

私が外に出るときはどんなに悪天候だったとしても必ず晴れる。ある日、耳の奥から声が聞こえてきた。声の主はなんと豆粒ほどの小さなおばあさん!そのおばあさんが語る貧しい炭焼き職人の夫殺しの罪を着せられた女と、幼い子どもたちとの悲痛な物語。哀しみと絶望の底にさす一筋の光を描いた傑作「晴れ女の耳」。人柱や神かくしなど和歌山の民話や実話を題材に紡がれた。文庫版書き下ろしを含む8編の魂の救済の物語。

おすすめコメント

和歌山の森には、報われぬ女たちの過酷ながらもたくましい命の物語がある 神は人に何を求めるのか。人は神に何を祈るのか。和歌山県の貧しく厳しい風土を背景に、正しきはずの親子の情、家族のつながりが悲劇を呼ぶ。過酷な運命に翻弄されても生きようとした女たちの7つの物語。

著者紹介

東 直子 (ヒガシ ナオコ)  
1963年生まれ。歌人、作家、イラストレーター。96年「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞受賞。2006年には『長崎くんの指』(のちに文庫化し、『水銀灯が消えるまで』に改題)で小説家としてデビュー。16年『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞受賞。歌壇賞、及び角川短歌賞選考委員。16年より東京新聞選歌欄選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)