• 本

失われた岬

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-04-110990-8
4-04-110990-6
税込価格 2,420円
頁数・縦 575P 20cm

商品内容

要旨

謎の岬、「消えた」人々…。戦時中まで遡る、この国の現実と暗部。真実を知って、あなたはどう「生きますか」?美都子の友人・清花の暮らしぶりに不思議な清貧感が漂うようになり、やがて連絡がつかなくなった。北海道に転居後「岬に行く」と言い残し失踪したらしい。時は流れ約20年後の2029年、ノーベル文学賞を受賞した日本人作家・一ノ瀬が「もう一つの世界に入る」とメッセージを残し授賞式の前日に失踪した。担当編集者の相沢は彼の足取りを追い、北海道のある岬に辿りつく。そこでは特別な薬草が栽培され、ある薬が精製されていた。

出版社・メーカーコメント

古い友人も、ノーベル賞作家も、「岬」に消えた。神無き時代の新たな黙示録長年通じた複数の失踪事件と、北海道のとある「岬」との関連。厳しい自然に囲まれたそこでは、ある薬が精製されているという。岬に引き寄せられる人々の姿を通し人間の欲望の行き着く先を予見した、著者畢生の大作

著者紹介

篠田 節子 (シノダ セツコ)  
1955年、東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン―神の座』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。20年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)