半月の夜
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2022年10月 |
ISBNコード |
978-4-04-112161-0
(4-04-112161-2) |
税込価格 | 1,430円 |
頁数・縦 | 194P 19cm |
商品内容
要旨 |
スーパーのレジで働く立花カオル。五十五歳になった今、瞼はたるんで足は象のようにむくみ、転がるように醜くなった。何を見聞きしても感情の針が動くことはなく、すべてのものが灰色に見えていた。寝るためだけの六畳間の自宅とパート先を往復するだけの、ひたすら“孤独”で味気ない毎日。家に帰るといつも「灰色のハイエナ」に見られているような幻影に悩まされていた。しかし、ある偶然の再会によって、カオルは新たな生きる希望を抱きはじめ…。 |
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出版社・メーカーコメント
スーパーのレジで働く立花カオル。50代になった今、瞼はたるみにたるんで足は象のようにむくみ、転がるように醜くなった。何を見聞きしても感情の針が動くことはなく、すべてのものが灰色に見えるようになった。寝るためだけの六畳間の自宅とパート先のスーパーを往復するだけの味気ない生活だったが、家に帰るといつも「灰色のハイエナ」がこちらを見ているような幻影に悩まされていた。一方、商店街で亡父が営んでいた弁当屋を引き継いだ誠。脱サラして20年以上父親の味を守り続けてきた誠だったが、幼少期を過ごした海の見える街で体験した「淡い初恋」の記憶を今でも引きずっていた。すれ違っていた二人の人生が交わるとき、止まっていた時が動き出し、いまふたたび輝き始める――。野沢直子が「老い」の入口へ立つすべての人へ贈る、人生再出発ストーリー。