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沖縄文化論集

角川ソフィア文庫 J136-1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年6月
ISBNコード 978-4-04-112676-9
4-04-112676-2
税込価格 1,320円
頁数・縦 424P 15cm

商品内容

要旨

天体や海洋への鋭敏な感性、孤島の生活、琉球神道とマレビト、古代神話と月、入墨の文化―。戦前、柳田国男を中心に高まった沖縄文化研究の熱情は、多彩な才能と関心をとりこみ、広がりをみせていく。沖縄文化をどこに見出すのか。そして沖縄戦の荒廃を乗り越え、文化的アイデンティティをいかに再興するか。時の流れにより失われたもの、なお変わることのないものを見つめる珠玉の15編を、詳細な注釈・解説とともに読み解く。

目次

1 序にかえて(沖縄の風物
沖縄の土俗(稲垣国三郎))
2 沖縄文化の発見へ(『海南小記』序(柳田国男)
海南小記・沖縄編(柳田国男)
琉球の宗教(折口信夫)
南島の自然と人(伊波普猷)
月と不死―若水の研究の試み(ニコライ・ネフスキー)
沖縄語問題―国語問題に関し沖縄県学務部に答うるの書(柳宗悦))
3 沖縄文化の復興へ(『沖縄文化叢説』編纂者の言葉(柳田国男)
沖の泡(幣原坦)
ウルマは沖縄の古称なりや(伊波普猷)
女の香炉(折口信夫)
南島の入墨(針突)に就いて(小原一夫)
尾類考(柳田国男))
4 跋にかえて(沖縄の思い出(柳宗悦))

出版社・メーカーコメント

琉球文化の古層に探る、沖縄と日本人のアイデンティティ南海の古層をさぐり、琉球というアイデンティティのもと、いかに文化を回復するか──。太平洋戦争の前後、柳田国男、折口信夫、伊波普猷ら民俗学者たちが見出した沖縄の姿を、丁寧な解説で描き出す決定版。

著者紹介

柳田 国男 (ヤナギタ クニオ)  
1875年生。民俗学者。『遠野物語』『海上の道』などの著作により民俗学の確立に尽力した。1962年没
折口 信夫 (オリクチ シノブ)  
1887年生。歌人、国文学者、民俗学者。1953年没
伊波 普猷 (イハ フユウ)  
1876年生。沖縄出身の言語学者、民俗学者。1947年没
柳 宗悦 (ヤナギ ムネヨシ)  
1889年生。美術評論家、宗教哲学者。1961年没
石井 正己 (イシイ マサミ)  
1958年生。東京学芸大学教授。専門は日本文学、民俗学、口承文芸学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)