喜べ、幸いなる魂よ
角川文庫 さ78−7
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2024年1月 |
ISBNコード |
978-4-04-113760-4
(4-04-113760-8) |
税込価格 | 1,034円 |
頁数・縦 | 360P 15cm |
商品内容
要旨 |
18世紀ベルギーのフランドル地方。商家の娘ヤネケとヤンは幼なじみ。実験好きの彼女に翻弄されるヤンだが、“性の探究”の結果、彼の子供を産んだヤネケが「ベギン会」に移り住んだと知り、驚く。そこでは単身を選んだ女性たちが、自立した生活をしていた。研究論文を彼の名で発表するヤネケと、平凡な家庭を望むヤン―そんな2人にフランス革命の余波が襲いかかる。時代の不自由さに屈さない輝きを描く、第74回読売文学賞受賞作。 |
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出版社・メーカーコメント
【第74回読売文学賞(小説賞)受賞作】18世紀ベルギー、フランドル地方の小都市シント・ヨリス。ヤネケとヤンは亜麻を扱う商家で一緒に育てられた。ヤネケはヤンの子を産み落とすと、生涯単身を選んだ半聖半俗の女たちが住まう「ベギン会」に移り住む。彼女は数学、経済学、生物学など独自の研究に取り組み、ヤンの名で著作を発表し始める。ヤンはヤネケと家庭を築くことを願い続けるが、自立して暮らす彼女には手が届かない。やがてこの小都市にもフランス革命の余波が及ぼうとしていた−−。女性であることの不自由をものともせず生きるヤネケと、変わりゆく時代を懸命に泳ぎ渡ろうとするヤン、ふたりの大きな愛の物語。