写楽・考
角川文庫 き25−4 蓮丈那智フィールドファイル 3
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2024年5月 |
ISBNコード |
978-4-04-114080-2
(4-04-114080-3) |
税込価格 | 990円 |
頁数・縦 | 296P 15cm |
商品内容
要旨 |
世界に名高い浮世絵師ながら、正体が謎に包まれている東洲斎写楽―蓮丈那智が古文書調査のため訪れた四国で、美術界を激震させる秘密に対峙することとなる表題作など、全4篇を収録。憑代とされた人形の破壊と殺人事件の関わり。湖底に沈む鳥居は事の発端なのか?旧家に伝わる神像を破壊する祭祀と過去の因縁とは。異端の民俗学者の冷徹な観察眼は封印されし闇を暴く。はなれわざの謎ときに驚嘆必至の本格民俗学ミステリ! |
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出版社・メーカーコメント
単位取得をめぐり、殺気立つキャンパス。民俗学者・蓮杖那智の助手・内藤三國は、最近学生たちからやたら写真を求められることに首をかしげていた。どうやら学生たちの間では、ある条件のもと撮影した内藤先生の写真を身に着けておくと、単位を落とさないという噂が広まっているらしい。そんな折、内藤は那智の命により、ある村を凶事から守るという人形〈御守様〉の調査のため、小さな山村へと赴く。しかし、そこで待ち受けていたのは、驚くべき事件だった(「憑代忌」)。歴史に不滅の名を刻みつつも、いまだ謎のヴェールに包まれた、東洲斎写楽。蓮丈那智は、古文書の調査に訪れたはずの四国で、その浮世絵の知られざる秘密へ足を踏み入れることになる(表題作)など全4篇を収録する本格民俗学ミステリー。憑代、湖底に沈む遺跡、奇怪な祭祀……。堆積する時代に埋没してしまった死者の囁きに、異端の民俗学者は、今日も耳を傾けつづける。