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「特攻」の聲 隊員と遺族の八十年

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-04-115046-7
4-04-115046-9
税込価格 1,870円
頁数・縦 279P 19cm

商品内容

要旨

出撃前の笑顔、母が堪えた涙―残された思いを探して。昭和19(1944)年、苦戦を余儀なくされる中で組織された必死必殺の「特別攻撃隊」。戦時中「軍神」として崇められ、戦後は戦争犯罪者と言われた隊員や遺族たちには、胸に秘め続けた思いがあった。笑顔の写真を残した荒木幸雄、農場経営が夢だった森丘哲四郎、出撃直前「湊川だよ」とつぶやいた野中五郎…自らの命を懸けた特攻隊員たちは、私たちに何を託したのか?30年以上にわたり元隊員と遺族の取材を続けてきた記者が、今だからこそ語られた証言に耳を澄ます。

目次

第1章 出撃した者たち(最初の特攻
学徒出陣の特攻隊員
死を決断した者の「眼」
沖縄だけが見た特攻隊の最期
非常な人間ロケット
「後に続くを信ず」が問いかけるもの)
第2章 見送った者たち(終わらない終戦―母
同じ海へ還る―婚約者
残された者の課題―父と弟
慰霊の心の旅―大西中将の妻)
第3章 大義に生きた者たち(楠公精神の系譜
海外の評価)

出版社・メーカーコメント

【「エンジンのついた爆弾」で飛んだ男は、戦後三十年、誰にも語らず水道を整備した】昭和19(1944)年、苦戦を余儀なくされる中で組織された必死必殺の「特別攻撃隊」。大戦中「軍神」として崇められ、戦後は戦争犯罪者と言われた隊員や遺族たちには、胸に秘め続けた想いがあった。笑顔の写真を残した荒木幸雄、農場経営が夢だった森丘哲四郎、出撃直前「湊川だよ」とつぶやいた野中五郎……自らの命を懸けた特攻隊員たちは、私たちに何を託したのか? 30年以上にわたり元隊員と遺族の取材を続けてきた記者が、今だからこそ語られた証言に耳を澄ます。最初の特攻出撃を見送った第一航空艦隊副官「娑婆の未練」を断ち切り二度飛び立った元隊員沖縄で特攻機の最期を目に焼き付けた女性晩年、想い人の遺影を病床で握りしめた婚約者彼らの「戦後」は終わっていなかった−−【目次】序章 笑顔の奥の真実を求めて第一章 出撃した者たち一 最初の特攻二 学徒出陣の特攻隊員三 死を決断した者の「目」四 沖縄だけが見た最期五 非情な人間ロケット六 「後に続くを信ず」が問いかけるもの第二章 見送った者たち一 終わらない終戦−−母二 同じ海へ還る−−婚約者三 残された者の宿題−−父と弟四 慰霊の心の旅−−大西中将の妻第三章 大義に生きた者たち一 楠公精神の系譜二 海外の評価あとがき主要参考文献

著者紹介

宮本 雅史 (ミヤモト マサフミ)  
1953年、和歌山県生まれ。産経新聞社東京本社編集委員。慶應義塾大学法学部卒業後、産経新聞社入社。90年、ハーバード大学国際問題研究所の訪問研究員、90年11月‐91年12月まで、ボランティアでジョセフ・ケネディ下院議員(当時)ボストン事務所のプレス担当秘書を務める。93年、ゼネコン汚職事件のスクープで日本新聞協会賞を受賞。司法記者クラブキャップ、警視庁記者クラブキャップ、バンコク支局長、東京本社社会部次長、社会部編集委員、那覇支局長などを歴任する。特攻隊戦没者慰霊顕彰会評議員、神風特攻敷島隊五軍神愛媛県特攻戦没者奉賛会顧問。本部御殿手真武会本道場を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)