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日本以外全部沈没 パニック短篇集

角川文庫 つ2−16

出版社名 角川書店
出版年月 2006年6月
ISBNコード 978-4-04-130522-5
4-04-130522-5
税込価格 704円
頁数・縦 363P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 日本以外全部沈没は、「パニック」的要素がとても取り込まれた作品です。この本には筒井康隆さん独特の発想力がふんだんに取り込まれています。あまりにも狂乱すぎて、次々と読んでいってしまうほど筒井康隆さんの発想力に驚かされてしまいます。この本は10個の作品に分かれています。個人的に好きなのは、「あるいは酒でいっぱいの海」。短い文ですが、とてもシンプルにまとめてある作品で最後の方は、ギャグが入ってきたりして、笑えたりもします。この作品では筒井康隆さんが現代社会を本という世界で表しているということが感じ取られると思うでしょう。(職場体験学習研修生 桂陽高校 2年B組 石黒征也)

    (2010年9月15日)

商品内容

要旨

地球規模の地殻変動で、日本を除くほとんどの陸地が海没してしまった。各国の大物政治家はあの手この手で領土をねだり、邦画出演を狙うハリウッドスターは必死で日本語を学ぶ。生き残りをかけた世界のセレブに媚びを売られ、すっかり舞い上がってしまった日本と日本人だが…。痛烈なアイロニーが我々の国家観を吹き飛ばす笑撃の表題作(登場人物解説付)ほか、新発掘短篇「黄金の家」も収録。

著者紹介

筒井 康隆 (ツツイ ヤスタカ)  
1934年大阪生まれ。同志社大学文学部卒業。主な作品に『虚人たち』(泉鏡花文学賞)『夢の木坂分岐点』(谷崎潤一郎賞)『朝のガスパール』(日本SF大賞)『ヨッパ谷への降下』(川端康成文学賞)などがある。近年は、映画、演劇、テレビドラマなどにも出演、役者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)