商品内容
要旨 |
新宮、古座、吉野―。神話と伝説、そして敗者の地、故郷・紀州。その自然の核を探り当てたい。生の人生を聞きたい。地霊と言葉を交わし、美しさのおおもとを見たい。漁業組合で、製材所で、食肉センターで、この土地に生まれ、生活する人々の声を求め、中上は歩き廻り、立ちどまり、また歩く。「差別」という物の怪は、まだこの地をさすらっているのか。鋭い視線で半島をえぐる旅を記録した、ルポルタージュの歴史的快作。 |
---|---|
目次 |
序章 |
おすすめコメント
”著者の故郷であり小説の舞台である””根の国””紀州を描くルポルタージュ紀州、そこは、神武東征以来、敗れた者らが棲むもう一つの国家で、鬼らが跋扈する鬼州、霊気の満てる気州だ。そこに生きる人々が生の言葉で語る、””切って血の出る物語””。隠国・紀州の光と影を描く。”