
ドールハウス
角川文庫
出版社名 | 角川書店 |
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出版年月 | 1997年7月 |
ISBNコード |
978-4-04-183505-0
(4-04-183505-4) |
税込価格 | 528円 |
頁数・縦 | 242P 15cm |
商品内容
要旨 |
たとえば、姉の食べ残しに弟が躊躇なく手を出せる―そんなふつうの生活を理加子は夢みている。軍隊にも劣らないほど強権な父親と、一度も家族を愛したことのない母親のもと、理加子は大屋敷家ただひとりの子供として“石の歳月”を過してきた。“不良になるから”という理由で、映画、読書はもちろん電話、手紙に至るまで禁止されてもなお、理加子は両親に逆らえない。そんな彼女の前に粗暴で強引な男性江木が現れ、次第に心を開いてゆくが…。子供から大人へ。集団から個へ。誰もが通過する家=家族との決別を綴った切ない物語。 |
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出版社・メーカーコメント
常軌を逸した強権の父と、身を飾ることを狂気じみて嫌悪する母。 一人娘の理加子は29歳になっても「不良になるから」と、髪をのばすことも、気ままに電話することも禁止されている。 そんな理加子の前に、仲のよい家族のもとで育った江木という男が現れ、強引に接近してくる。 理加子は初めて「男性とつきあう」ということに向かい合うが、毒親の呪縛が立ちはだかる……。 初版1992年、「毒親」という言葉がまだなかった時代に、毒親育ちの葛藤を描いた先駆けの小説。