• 本

終業式

角川文庫

出版社名 角川書店
出版年月 2004年2月
ISBNコード 978-4-04-183511-1
4-04-183511-9
税込価格 660円
頁数・縦 350P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 内容紹介にあるように、登場人物の誰かから誰かへ書かれたもので全編構成されている小説です。高校時代から20年以上にわたるそのやりとりは交換ノート、メモ、手紙、FAXなど。そこから登場人物たちのささやかな、時に波乱を含んだ人生の軌跡が浮かびあがってきます。この物語と同じ年代を生きた人は懐かしさと少し切なさを感じるのではないでしょうか。もちろん世代を問わず、読んだ人に静かな感動を与える物語だと思います。角川文庫の夏のカドフェスの1冊にも選ばれています。

    (2014年9月5日)

商品内容

要旨

かけがえのない、高校生だった日々を共に過ごした四人の男女。テストにやきもきしたり、文化祭に全力投球したり、ほのかな恋心を抱いたり―。卒業してからも、ときにすれ違い、行き違い、手さぐりで距離をはかりながら、お互いのことをずっと気にかけていた。卒業から20年のあいだに交わされた、あるいは出されることのなかった手紙、葉書、FAX、メモetc.で全編を綴る。ごく普通の人々が生きる、それぞれの切実な青春が、行間から見事に浮かび上がる―。姫野文学の隠れた名作。

著者紹介

姫野 カオルコ (ヒメノ カオルコ)  
1958年滋賀県出身。90年、出版社に直接持ち込んだ小説『ひと呼んでミツコ』がその場で単行本化に決定。以降の著書に『ドールハウス』『喪失記』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)