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春秋山伏記

角川文庫

出版社名 角川書店
出版年月 2001年11月
ISBNコード 978-4-04-190502-9
4-04-190502-8
税込価格 858円
頁数・縦 327P 15cm

商品内容

要旨

崖の下に伸ばした母親の腕に女の子がぶら下がっている。辺りには人影もなく、かよわい女の力では引っ張り上げることができない。母親の腕の力が尽きかけたその時、山伏が現れて、子供を救い上げた。大鷲坊と名のるこの山伏は、白装束に高下駄、髭面の大男。羽黒山からこの村の薬師神社の別当に任ぜられてきたのだが、神社には長年住み着いている偽山伏がいて、村人たちの信望を集めていた…。山伏と村人たちとの交流を通して、著者が愛してやまない郷里山形県荘内の人々の往時の暮らしを、郷愁をこめて書き綴った時代長編。

著者紹介

藤沢 周平 (フジサワ シュウヘイ)  
1927年山形県生まれ。1971年『溟い海』でオール読物新人賞受賞。1973年『暗殺の年輪』で直木賞受賞。1986年『白き瓶』で吉川英治文学賞受賞。1997年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)