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福沢諭吉「学問のすすめ」

角川ソフィア文庫 SP330 ビギナーズ日本の思想

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2006年2月
ISBNコード 978-4-04-307303-0
4-04-307303-8
税込価格 734円
頁数・縦 285P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の有名な書き出して始まる福沢諭吉翁のロングランベストセラーを、誰もが読めるように平易な現代語訳で出版したのが本書である。著者は戊辰戦争の勝利者として、事実上の制服王朝という立場で出発した明治国家を、近代的国民国家として解釈し直し方向付けようとすることに、一番力を注いでいる。明治維新という国家的大変革にとまどっていた多くの国民に受け入れられたのは、当時の国民が明治国家の本質と自分たちの立場について、いかに説明を欲していたかということの現れといえよう。旗本の地位を得ながら、在野の教育者としての立場を選んだ福沢翁の生き様が、全編通じてひしひしと伝わってくる1冊。 (のり)

    (2008年4月20日)

商品内容

要旨

国が独立存亡の危機にあった明治維新直後、福沢諭吉が、おおいに学問をしようと人々を励ましベストセラーとなった名著。近代国家へと邁進するなかで、近代人としての生き方を示唆したアドバイスは、国際化の進んだ現代にあっても、求められる日本人の姿を教えてくれる。

目次

学問をすれば、誰もが賢人になれる
才知と徳行を磨け
世界中すべての国の権義は平等
国の独立は民間事業の振興から
国民の独立心こそが文明の精神
国法は、なぜ貴いか
国民は、政府とどう対応すべきか
自分の考えで他人を束縛してはならない
未来へ文明の恩恵を遺そう
艱難に耐えて学問に励もう〔ほか〕