書店レビュー
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重松清が疾走する!
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- けやき書房 (大阪府堺市中区)
温かい家族物語を書いて泣かせる、重松清の異色作。普通の4人家族が、ふとしたことで壊れてしまう。両親のそして弟の自慢であった兄が、高校で躓き放火犯となる。父が逃げ、母が借金苦となり、ひとりになったシュウジ。孤独か孤立か孤高か?だれかにつながりたくて、疾走するシュウジの、倒れるまでの物語。読者は、衝撃で深く落ち込むが、重松作品はどこか温かく、泣ける。
(2006年10月8日)
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商品内容
要旨 |
広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描いて、各紙誌で絶賛された、奇跡の衝撃作、堂々の文庫化。 |
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