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パイロットフィッシュ

角川文庫

出版社名 角川書店
出版年月 2004年3月
ISBNコード 978-4-04-374001-7
4-04-374001-8
税込価格 726円
頁数・縦 247P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 透明感があって読みやすい。読んでいるときよりも読後、しばらくしてからの方が嬉しさや悲しみ、いろんな想いが交錯してどうにもならなかった記憶がある。
    今まで先輩たちが地ならししてくれた平坦な道をただゆっくりと進んできたような気がする。それでも幾度となく今の自分に至る選択をして、良い意味でも悪い意味でも過去の自分が経験した出逢いに影響され、それが別れにつながったこともある。「過去の全てが今後の人生のためのパイロットフィッシュ。そうあるために今までの出逢いに感謝し、これからを大切にしていきたい。」そんな大人のための青春小説。(高)

    (2009年7月19日)

商品内容

要旨

人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない―。午前二時、アダルト雑誌の編集部に勤める山崎のもとにかかってきた一本の電話。受話器の向こうから聞こえてきたのは、十九年ぶりに聞く由希子の声だった…。記憶の湖の底から浮かび上がる彼女との日々、世話になったバーのマスターやかつての上司だった編集長の沢井、同僚らの印象的な姿、言葉。現在と過去を交錯させながら、出会いと別れのせつなさと、人間が生み出す感情の永遠を、透明感あふれる文体で繊細に綴った、至高のロングセラー青春小説。吉川英治文学新人賞受賞作。

おすすめコメント

人は”優しさ”のかぎりない力を描く、永遠の青春小説。一度巡りあった人と二度と別れることはできない。 人は、一度めぐり合った人と二度と別れることはできない―。午前二時、アダルト雑誌の編集部に勤める山崎のもとにかかってきた一本の電話。受話器の向こうから聞こえてきたのは、十九年ぶりに聞く由希子の声だった…。記憶の湖の底から浮かび上がる彼女との日々、世話になったバーのマスターやかつての上司だった編集長の沢井、同僚らの印象的な姿、言葉。現在と過去を交錯させながら、出会いと別れのせつなさと、人間が生み出す感情の永遠を、透明感あふれる文体で繊細に綴った、至高のロングセラー青春小説。吉川英治文学新人賞受賞作。

著者紹介

大崎 善生 (オオサキ ヨシオ)  
1957年、札幌市生まれ。2000年、デビュー・ノンフィクション『聖の青春』で新潮学芸賞を、翌年には第二作『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞をそれぞれ受賞。また、02年には初の小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞する。ジャンルを超えて紡ぎ出される情感あふれる物語世界が多くの読者の支持を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)