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最澄と空海 日本仏教思想の誕生

角川ソフィア文庫 H122−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-04-400082-0
4-04-400082-4
税込価格 968円
頁数・縦 302P 15cm

商品内容

要旨

守旧派と対決し新たな仏教の礎を築いた最澄と、即身成仏という力強い思考から密教の世界観を樹立した空海―。ともに遣唐使として学び、後にライバルとなる二人の巨人は、アニミズムや山岳信仰の豊穣を取り込んだ「日本型仏教」をいかに生み出したのか。この世界に聖なる価値を認め、山川草木もまた成仏するという、インドや中国にもない独自の思想と自然観。鎌倉仏教や禅宗にも受け継がれゆくその核心を両者の生涯に探る。

目次

1 仏教の源流(源流としてのインド仏教
中国―仏教のメタモルフォーゼ)
2 最澄―はじまりの人(日本仏教の転換
天台実相論
一念三千の哲学
最澄と天台の世界観)
3 空海―世界の聖化(密教の導入者
密教行者としての空海―虚空蔵求聞持法
空海のマンダラ理論
空海と密教の世界観)

おすすめコメント

守旧派と対決し新たな仏教の礎を築いた最澄と、即身成仏という力強い思考から密教の世界観を樹立した空海。ともに遣唐使として学び、後にライバルとなる二人の巨人は、アニミズムや山岳信仰の豊穣を取り込んだ 「日本型仏教」をいかに生み出したのか。この世界に聖なる価値を認め、山川草木もまた成仏するという、インドや中国にもない独自の思想と自然観。鎌倉仏教や禅宗にも受け継がれゆくその核心を両者の生涯に探る。

著者紹介

立川 武蔵 (タチカワ ムサシ)  
1942年、名古屋生まれ。国立民族学博物館名誉教授。専門はインド哲学・仏教思想史。名古屋大学文学部卒業後、ハーバード大学大学院にて博士号取得。名古屋大学文学部教授、国立民族学博物館教授、総合研究大学院大学教授、愛知学院大学文学部教授を歴任。2001年に中村元東方学術賞を受賞。2008年、紫綬褒章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)