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文明論之概略

角川ソフィア文庫 G1−17 ビギナーズ日本の思想

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2017年9月
ISBNコード 978-4-04-400168-1
4-04-400168-5
税込価格 924円
頁数・縦 382P 15cm

商品内容

要旨

日本が本当の「文明」に到達するためには、社会を支配する「権力の不均衡」を治療せねばならない。そして、結果として生じる多少の矛盾と不平等までをも、引き受けて生ききってみせる勁さを持たねばならない―福澤が追い求めた「文明」の真意を、気鋭の日本思想史家が再検証。あらゆる価値観が瓦解する混迷の時代に、明確な理論的指針を与え続けてきた名著の全文を、新解釈とともに、圧倒的に読みやすく現代語訳した最新版。

目次

第1章 議論の本位を定めること
第2章 西洋の文明を目的とすること
第3章 文明の本質を論じる
第4章 国民の智恵と道徳を論じる
第5章 前の議論のつづき
第6章 智恵と道徳の区別
第7章 智恵と道徳が行われるべき時代と場所を論じる
第8章 西洋文明の由来
第9章 日本文明の由来
第10章 自国の独立を論じる

おすすめコメント

日本人が、そして人類が目指すべき「文明」の姿を鮮やかに描く! 福沢諭吉の代表作の1つ。文明の本質を論じ、今、もっとも優先すべき課題は日本国の独立であり、西洋文明を学ぶのもそのためであると説く。平易で読みやすい現代語訳に解説を付した保存版。

著者紹介

福澤 諭吉 (フクザワ ユキチ)  
1835年大坂中津藩蔵屋敷生まれ。54年蘭学を志し、長崎に出る。翌年緒方洪庵の適塾入門。56年福澤家の家督を継ぐ。58年江戸中津藩中屋敷に蘭学塾を開くが、翌年英学に転向。60年軍艦咸臨丸でサンフランシスコへ渡航。62年幕府遣欧使節随行員としてヨーロッパを歴訪。68年塾舎を新銭座に移転、「慶應義塾」と命名し、71年には三田へ移転。90年慶應義塾大学部を設置。1901年、66歳で死去
先崎 彰容 (センザキ アキナカ)  
1975年東京都生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院文学研究科日本思想史専攻博士課程単位取得修了。フランス社会科学高等研究院に留学。文学博士。現在、日本大学危機管理学部教授。専攻は近代日本思想史・日本倫理思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)