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鬼と日本人

角川ソフィア文庫 J101−5

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年7月
ISBNコード 978-4-04-400402-6
4-04-400402-1
税込価格 968円
頁数・縦 269P 15cm

商品内容

要旨

雷神、酒呑童子、茨木童子、節分の鬼、ナマハゲ…古くは『日本書紀』や『風土記』にも登場する鬼。見た目の姿は人間だが、牛のような角を持ち、虎の皮の褌をしめた筋骨逞しい姿が目に浮かぶ。しかし、日本の民間伝承や芸能・絵画などの角度から鬼たちを眺めてみると、多彩で魅力的な姿が見えてくる。いかにして鬼は私たちの精神世界に住み続けてきたのか。鬼とはいったい何者なのか。日本の「闇」の歴史の主人公の正体に迫る。

目次

鬼とはなにか
鬼の時代―衰退から復権へ
「百鬼夜行」の図像化をめぐって
「虎の巻」のアルケオロジー―鬼の兵法書を求めて
打出の小槌と異界―お金と欲のフォークロア
茨木童子と渡辺綱
酒呑童子の首―日本中世王権説話にみる「外部」の象徴化
鬼を打つ―節分の鬼をめぐって
雨風吹きしほり、雷鳴りはためき…―妖怪出現の音
鬼の太鼓―雷神・龍神・翁のイメージから探る
蓑着て笠着て来る者は…―もう一つの「まれびと」論に向けて
鬼と人間の間に生まれた子どもたち―「片側人間」としての「鬼の子」
神から授かった子どもたち―「片側人間」としての「宝子・福子」

おすすめコメント

鬼とは何者か? 説話・伝承・芸能、絵画から縦横無尽に読み解く。 民間伝承や宗教、芸術などの角度から鬼をながめると、多彩で魅力的な姿が見えてくる。「鬼」はどのように私たちの世界に住み続けているのか。説話・伝承・芸能、絵画などから、日本人の心性を読み解く。

著者紹介

小松 和彦 (コマツ カズヒコ)  
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター所長。埼玉大学教養学部教養学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科(社会人類学)博士課程修了。専攻は文化人類学・民俗学。2013年、紫綬褒章受章。16年、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)