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橋本多佳子全句集

角川ソフィア文庫 D117−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-04-400412-5
4-04-400412-9
税込価格 1,584円
頁数・縦 582P 15cm

商品内容

要旨

一処一情―好みの場所を見つけて眼を据え、迸る感情を凝集させる。生涯の師・山口誓子は愛弟子の句作りをそう評した。「いなびかり北よりすれば北を見る」「雪はげし抱かれて息のつまりしこと」女心と物語性に満ちた句で、戦後俳壇の女流スターと称された多佳子。その全句を眺めるとき、生をみつめる厳しい眼差しと天賦の感性に圧倒される。補遺、自句自解、索引、誓子による解説を付す貴重な全句集。

目次

海燕
信濃
紅絲
海彦
命終
補遺(句集未収録作品)

おすすめコメント

女流俳人として圧倒的人気を誇る橋本多佳子、初の文庫版全句集!自句自解付 「雪はげし抱かれて息のつまりしこと」ときに情念深く、ときに非情。その底に宿る可笑しみ――。全五句集に補遺、貴重な自句自解、師・山口誓子による解説を収録する初の文庫版全句集!新解説・小池昌代

著者紹介

橋本 多佳子 (ハシモト タカコ)  
1899(明治32)年〜1963(昭和38)年。東京市本郷生まれ。本名多満。18歳で建築家の橋本豊次郎と結婚し大阪へ転居。1920年、夫の赴任地である北九州小倉市中原の高台に櫓山荘を新築し移り住み、以後、同荘は小倉の文化サロン的存在となる。1922年、高浜虚子を迎えての句会を機に杉田久女から指導を受け、のち大阪転居の折に山口誓子と出会い、師事するようになる。夫の死後、櫓山荘を手放し、奈良市あやめ池へ疎開。1941年に第一句集『海燕』を刊行。1948年に誓子主宰「天狼」に参加し、同年榎本冬一郎と「七曜」を創刊。1951年に第三句集『紅絲』を刊行、代表作となる。西東三鬼や平畑静塔らと共に戦後の代表的俳人として活躍した。1963年5月、64歳で逝去。2年後に遺句集『命終』が刊行された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)