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維摩経 サンスクリット版全訳 現代語訳

角川ソフィア文庫 H125−2

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年7月
ISBNコード 978-4-04-400487-3
4-04-400487-0
税込価格 1,276円
頁数・縦 394P 15cm

商品内容

要旨

法華経と並ぶ初期大乗仏典で、聖徳太子のころから戯曲的展開の面白さで親しまれてきた維摩経。そのサンスクリット原典の写本が、二十世紀末に発見された。この写本に依拠した精緻な訳をさらに洗練し、初めて読む人にもわかりやすい詳細な解説と注を各章ごとに付した入門書。在家の菩薩ヴィマラキールティが出家の十大弟子を論破し、マンジュシリー菩薩との軽妙な対話を通して「空」の思想や、在家仏教の真価を明らかにする。

目次

序論 大乗仏教の興起と『維摩経』の思想
ブッダの国土の浄化(仏国品第一)
考えも及ばない巧みなる方便(方便品第二)
声聞と菩薩に見舞い派遣を問う(弟子品第三)
声聞と菩薩に見舞い派遣を問う(菩薩品第四)
病気の慰問(文殊師利問疾品第五)
“不可思議”という解説の顕現(不思議品第六)
天女(観衆生品第七)
如来の家系(仏道品第八)
不二の法門に入ること(入不二法門品第九)
化作された菩薩による食べ物の請来(香積仏品第十)
「尽きること尽きないこと」という法の施し(菩薩行品第十一)
“不動であるもの”という如来との関係(見阿〓(しゅく)仏品第十二)
結論と付嘱(法供養品第十三)
結論と付嘱(嘱累品第十四)

おすすめコメント

維摩経入門の決定版。初期大乗仏典の代表的傑作である維摩経を、20世紀末に発見されたサンスクリット原典に依拠して全訳&徹底解説。もっとも読みやすい、維摩経入門の決定版!

著者紹介

植木 雅俊 (ウエキ マサトシ)  
1951年、長崎県島原市生まれ。九州大学卒。理学修士(九州大学)。文学修士(東洋大学)。人文科学博士(お茶の水女子大学)。1991年から中村元氏のもとでインド思想・仏教思想、サンスクリット語を学ぶ。仏教思想研究家。東京工業大学世界文明センター非常勤講師、NHK文化センター講師を歴任。『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻(岩波書店、毎日出版文化賞)、『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(同、パピルス賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)