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ひとたばの手紙から 戦火を見つめた俳人たち

角川ソフィア文庫 SP343

出版社名 角川書店
出版年月 2006年11月
ISBNコード 978-4-04-406501-0
4-04-406501-2
税込価格 660円
頁数・縦 237P 15cm

商品内容

要旨

それは、硫黄島で戦死した日本兵の遺品であるひとたばの手紙を、アメリカ人の一女性から託されたことから始まった…。一少女として経験した戦争体験を綴るとともに、俳人たちが戦争といかに向き合い、いかに詠んだかをつぶさに検証する。風化させてはならない戦争の記憶を、俳壇を代表する女性俳人・宇多喜代子が、渾身の思いを込めて次世代へ語り継ぐ。

目次

シー・クリフの町で
竹槍訓練
大詔奉戴日
十二月八日
父の出征
出征兵士と俳句
戦争俳句
戦争と機会詩
素逝・赤黄男・桃史
長谷川素逝〔ほか〕

おすすめコメント

俳人たちは戦争といかに向き合い、詠み、語ったかが、今明らかにされる。アメリカ人女性から託されたひとたばの手紙は、硫黄島で戦死した兵士の遺品だった。その遺族を探して届けた話を端緒に、著者が自分が体験した戦争と、俳人たちが戦争にどう向き合ったかを語っていく感動の書。

著者紹介

宇多 喜代子 (ウダ キヨコ)  
昭和10(1935)年、山口県生まれ。「獅林」(主宰・遠山麦浪)を経て、「草苑」(主宰・桂信子)創刊とともに入会、長年編集長を務める。平成17年「草苑」が終刊し、現在は「草樹」所属。第29回現代俳句協会賞、第35回蛇笏賞を受賞。平成14年、紫綬褒章受章。平成18年より女性初の現代俳句協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)