• 本

夢のもつれ

角川ソフィア文庫 SP357

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2007年9月
ISBNコード 978-4-04-407501-9
4-04-407501-8
税込価格 817円
頁数・縦 279P 15cm

商品内容

要旨

「わたし」がフルサイズで存在したためしがいちどでもあったろうか。行為の身体的プロセスを忘却し、自己意識からはずすことで成り立つ日常。そのなかの存在の揺らめきを映像・音楽・モード・身体・顔・テクスチュアなど、表面にあらわれるさまざまな事象に現象学的にアプローチし、身近な視角からやさしく解き明かす哲学エッセイ。臨床哲学につながる感覚論をベースとした、鷲田哲学の根幹をなすアフォリズムにあふれる一冊。

目次

1 夢のもつれ(ラヴ・ミー・テンダー
nowhere man ほか)
2 夢のひきつれ(リンパ腺
水中都市 ほか)
3 夢のささくれ(人生観察家―パリでいちばん幸福なひと
鏡のそと ほか)
4 揺らめく像、散らばる音(割れ目の哀しみ―わたしの偏愛ビデオ
過剰であることのもどかしさ―侯孝賢監督『悲情城市』 ほか)

おすすめコメント

涙はなぜ汚くないか?<わたし>とはなにか?やさしい現象学エッセイ。映像・音楽・モード・身体・顔・テクスチュアなど、身近なさまざまな事象を現象学的アプローチからやさしく解き明かす哲学エッセイ。のちの臨床哲学につながる感覚論をベースとした、アフォリズムにあふれる1冊。

著者紹介

鷲田 清一 (ワシダ キヨカズ)  
1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学大学院文学研究科教授、同研究科長・文学部長、同大学理事・副学長をへて、現在、同大学総長。専攻は臨床哲学。著書に、『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)