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はじめたばかりの浄土真宗

角川ソフィア文庫 SP H−110−2

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2012年5月
ISBNコード 978-4-04-408905-4
4-04-408905-1
税込価格 649円
頁数・縦 174P 15cm

商品内容

要旨

仏道に入門したての哲学者が、いきなり浄土真宗と出会った!?「“知っていて悪いことをする”のと“知らないで悪いことをする”のと、罪深いのはどちらか」「悪人となって往生する仏教とは」―。僧侶・釈徹宗の問いに対し、おじさん的常識感覚は通用するのか?巻末に対談「いま、日本の仏教を考える」を新たに収録。ユニークなポジションにある浄土真宗の意義と、これからの仏教のありかたを問いなおす、刺激的な仏教入門書。

目次

その1 仏教における「悪」‐悪人正機/悪人正因―“知っていて悪いことをする”のと“知らないで悪いことをする”のとどっちが罪が深いと思うかね
その2 「悪人」論‐空中浮揚とアブラハム―「自分の邪悪さ」を意識できた人間が「往生」の最初の一歩を踏み出すということですよね
その3 宗教と倫理―悪人を救うための願いを聞いて、まさに私は悪人であったと知らされる
その4 さらに「宗教と倫理」―「倫理」とは、誤解を恐れずに一言で言えば(誤解されるだろうなあ…)「常識」のことだと私は思っています
その5 常識と宗教―今こそ、「常識」というあいまいなものを拠りどころとすべきなのかも
その6 あとがきに代えて―真に知性的であろうとすれば、人間は宗教的にならざるをえない
対談 いま、日本の仏教を考える

著者紹介

内田 樹 (ウチダ タツル)  
1950年、東京都生まれ。思想家。神戸女学院大学名誉教授。凱風館館長。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。2007年『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞を、10年『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010を受賞。11年第3回伊丹十三賞受賞
釈 徹宗 (シャク テッシュウ)  
1961年、大阪府生まれ。龍谷大学大学院博士課程、大阪府立大学大学院博士課程修了。学術博士。専門は宗教思想。浄土真宗本願寺派如来寺住職。相愛大学人文学部教授。NPO法人リライフ代表、認知症高齢者のためのグループホーム「むつみ庵」を運営。「不干斎ハビアン論」で第5回涙骨賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)