• 本

『徒然草』の歴史学

増補

角川ソフィア文庫 I124−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2014年11月
ISBNコード 978-4-04-409216-0
4-04-409216-8
税込価格 1,012円
頁数・縦 333P 15cm

商品内容

要旨

無常観の文学として親しまれてきた『徒然草』。一方でこの書は、鎌倉末期から南北朝時代の宮廷社会や生活空間、和歌や家集のこと、東国・鎌倉の文化など、兼好が見、聞き、感じたことの記録でもある。これらの記述が史実とどう関わり表現されているか、それを叙述の視点や方法・内容、時期などについて歴史学の立場から検証。等身大の兼好の実像に迫り、時代や社会の息遣いを読み解く。最新の研究成果を反映した増補改訂版。

目次

序章 『徒然草』の記憶
第1部 時代の記憶
第2部 宮廷社会の記憶
第3部 異郷と遁世
第4部 生活の記憶
終章 『徒然草』の成立
補遺 兼好の実像をめぐって

著者紹介

五味 文彦 (ゴミ フミヒコ)  
1946年生まれ。放送大学教授、東京大学名誉教授。東京大学文学部教授を経て現職。日本中世史専攻。2004年に『書物の中世史』で第26回角川源義賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)