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霊性の文学 言霊の力

角川ソフィア文庫 SP G−108−1

出版社名 角川書店
出版年月 2010年5月
ISBNコード 978-4-04-409423-2
4-04-409423-3
税込価格 901円
頁数・縦 284P 15cm

商品内容

要旨

言葉には、不思議な根源的創造力がある。たった1人の本当の神さまを探し求めた宮沢賢治、信仰と宗教の違いを問いかけた美輪明宏、自由の魅惑と苦悩を冷徹に突き詰めたドストエフスキー…。彼らのあらわす言葉には、人間、死者、そして自然界をも鎮める「言霊の力」がある。霊性を見つめる言葉をつないだ時、何が見えてくるのか。宗教・哲学・芸術の世界を自在に横断しながら、その底に流れる言霊の力を発見する。

目次

ジョバンニの生成―銀河の「孔」を抜けて
折口信夫―呪力と魂乞ひ
三島由紀夫―エロスとしての死
中上健次―「路地」の両義性
高橋和巳―生涯にわたる阿修羅として
ドストエフスキー―自由と聖性への「ふみ越え」
ニーチェ―哄う預言者
バタイユ―稲妻のエロティシズム
ロートレアモン―殺人の神学
寺山修司―「完全な死体」へ向かう言葉
美輪明宏―美の信仰と仏性と
宮内勝典―始祖鳥のまなざし
山尾三省―三つ星の祈り
出口王仁三郎―スサノヲぶりと大化物
包越としての霊性―宮沢賢治における宗教と芸術と科学

おすすめコメント

宮沢賢治、三島由紀夫、美輪明宏、高橋和巳、ニーチェ、ドストエフスキー…文学者、思想家など14人の言葉を取り上げる。宗教と科学と芸術の世界を行き来し、文学が持つ死、生への鎮魂の力を探り、その魅力を語る。

出版社・メーカーコメント

聖地を訪れる前に、不思議な力を秘めた言葉を読んでみよう。宮沢賢治、美輪明宏、ドストエフスキー……彼らが生み出した言葉には、人間、死者、そして自然界をも鎮める「言霊の力」がある。霊性を見つめる言葉をつなぎ、その通底に流れる不思議な言霊の力を発見する。

著者紹介

鎌田 東二 (カマタ トウジ)  
1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程単位取得満期退学。現在・京都大学こころの未来研究センター教授。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究。文学博士。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主・神道ソングライター。17歳で聖地巡礼に目覚め、以来40年以上にわたり、国内外の聖地を参拝して回る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)