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マイナス50℃の世界

角川ソフィア文庫 SP N−501−1

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2012年1月
ISBNコード 978-4-04-409443-0
4-04-409443-8
税込価格 524円
頁数・縦 126P 15cm

商品内容

要旨

トイレには屋根がなく、窓は三重窓。冬には、気温が−50℃まで下がるので、釣った魚は10秒でコチコチに凍ってしまう―。世界でもっとも寒い土地であるシベリア。ロシア語通訳者として、真冬の横断取材に同行した著者は、鋭い観察眼とユニークな視点で様々なオドロキを発見していく。取材に参加した山本皓一と椎名誠による写真と解説もたっぷり収められた、親子で楽しめるレポート。米原万里の幻の処女作、待望の文庫化。

目次

1章 本日は好天。外はマイナス21℃(ここは北極よりも寒い国
冷凍庫で試験済みの防寒着でも… ほか)
2章 凍土のめぐみ(居住霧とたった四時間の太陽
かたむいた家のナゾ ほか)
3章 ヤクートでディナーを(飛行機の三つの大敵
凍傷の恐ろしさ―金属は皮ふに“食いつく” ほか)
4章 さいはてのさらにはて(ビニール、プラスチックはここでは使えない
寒極があるのはなぜ? ほか)
5章 酷寒の真実(座右の書
思い出に残るごちそう―イルクーツクの和食もどき ほか)

著者紹介

米原 万里 (ヨネハラ マリ)  
1950年、東京生まれ。作家。59〜64年、在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳として活躍し、80年、ロシア語通訳協会の初代事務局長、のちに会長を務める。著書に『不実な美女か貞淑な醜女か』(読売文学賞)、『魔女の1ダース』(講談社エッセイ賞)、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(大宅壮一ノンフィクション賞)、『オリガ・モリソヴナの反語法』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)などがある。2006年5月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)