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満洲暴走隠された構造 大豆・満鉄・総力戦

角川新書 K-30

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-04-653435-4
4-04-653435-4
税込価格 990円
頁数・縦 255P 18cm

商品内容

要旨

混迷の時代に成立し、わずか13年で消滅した満洲国。一極集中の特異な社会、急拡大した満鉄、石原莞爾ら陸軍エリートの苦悩など、特有の要因から成立と崩壊を読み解く。現代に連なる欺瞞の系譜にも迫る。

目次

プロローグ―そして森は消えた(緑に囲まれたユートピア
ポジティブ・フィードバックの破壊力)
第1章 満洲の成立―絡みあう縁起が円環を成す(混乱の時代、混沌の空間
「満洲」はなぜ誕生したのか ほか)
第2章 暴走へのループが廻り始める(遅れてきた帝国主義「満洲国」
独断も結果さえよければ… ほか)
第3章 雪玉はだれにも止められぬ雪崩となった(軍略家石原莞爾の最終戦総論とは
陸軍エリート。総力戦を恐れる ほか)
第4章 満洲の崩壊―そして魂の脱植民地化へ(「立場」が暴走し村ごと皆殺しにした平頂山事件
「現実主義」という妄想 ほか)
エピローグ―あなたはあなたを取り戻す(本来の感覚を取り戻す
私が男装をやめたわけ ほか)

出版社・メーカーコメント

なぜだれも止められなかったのか? 混迷の中で建国され13年で崩壊した満洲国。一極集中の特異な社会、急拡大した満鉄、石原莞爾ら陸軍エリートの苦悩――成立と暴走の要因を「東大話法」で話題の著者が解明する。現代にも通ずる欺瞞の系譜が見える。

著者紹介

安冨 歩 (ヤストミ アユム)  
1963年大阪府生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。京都大学経済学部卒業後、都市銀行に勤務。退職後、京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)