• 本

「待つ」ということ

角川選書 396

出版社名 角川学芸出版
出版年月 2006年8月
ISBNコード 978-4-04-703396-2
4-04-703396-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 198P 19cm

商品内容

要旨

現代は、待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。私たちは、意のままにならないもの、どうしようもないもの、じっとしているしかないもの、そういうものへの感受性をなくしはじめた。偶然を待つ、自分を超えたものにつきしたがう、未来というものの訪れを待ちうけるなど、「待つ」という行為や感覚からの認識を、臨床哲学の視点から考察する。

目次

焦れ
予期
徴候
自壊
冷却
是正
省略
待機
遮断
膠着
退却
放棄
希い
閉鎖
酸欠
倦怠
空転
粥状
開け

おすすめコメント

ひとは自分の生をどう生きてきたか。「待つ」ことから探る哲学的断章。 現代は待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。現代社会に欠落しはじめた「待つ」という行為や感覚の現象学的な考察から、生きること、生きていることの意味に分け入る。臨床哲学の視点からの認識論。

著者紹介

鷲田 清一 (ワシダ キヨカズ)  
1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学大学院文学研究科教授、同研究科長・文学部長等をへて、現在、大阪大学理事・副学長。専攻は臨床哲学。著書に『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)