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国際交易の古代列島

角川選書 567

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年1月
ISBNコード 978-4-04-703567-6
4-04-703567-X
税込価格 1,870円
頁数・縦 253P 19cm

商品内容

文学賞情報

2016年 第4回 古代歴史文化賞受賞

要旨

日本列島の古代人は、海を越え、国際社会とさかんに交易を行っていた。彼らは交易を通して異文化とどう交わり、社会はいかにして変容をとげたか。東アジア海域の連鎖的で広域的な社会関係、首長層のネットワークと威信財となったモノの動き、海商の誕生と活発化、貴族たちが唐物に群がる背景などから、多様でグローバルな古代社会の実態を探り、王権や国家間の外交史として語られがちな国際交流を、交易史から通史的に捉えなおす。

目次

1 東アジア海域交易圏と倭人の首長たち
2 対外戦争と国際交易
3 律令国家の成立と国際交易
4 海商の時代の到来
5 唐物を求める政治
6 中国と日本を結んだ商人たち
7 交易がつなぐ人と地域

おすすめコメント

国家誕生以前の古代において、越境的な交易関係は、文化の異なる地域や集団間でどのようにして結ばれ、いかに社会変容をもたらしてきたか。王権や国家間の外交史として語られがちな国際交易を、首長層ネットワークと威信財となったモノの動き、「海商の誕生」、東アジア海域での連鎖的で広域的な社会関係、唐物が偏重された背景などから探り、弥生時代からはじまる多様でグローバルな交易の実態を通史的に明らかにする。

著者紹介

田中 史生 (タナカ フミオ)  
1967年福岡県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程後期修了、博士(歴史学)。関東学院大学経済学部教授。専門は日本古代史。地域史や国際交流史の研究から列島の古代社会の多元性・多様性・国際性を解明(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)