• 本

昆虫考古学

角川選書 610

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年12月
ISBNコード 978-4-04-703645-1
4-04-703645-5
税込価格 1,870円
頁数・縦 234P 19cm

商品内容

要旨

縄文土器の表面や断面に現れた当時のタネやムシたちの「圧痕」は、いわば「人が作った化石」といえる。土器の製作時に粘土中に練り込まれたコクゾウムシなどの貯蔵食物害虫をはじめとする家屋害虫は、縄文人が定住し、植物を栽培し、それらを貯蔵するようになって自然に集まってきたムシたちであった。従来の方法ではその資料的限界からわからなかった縄文時代の人々の意(衣)食住の実態を、今、この圧痕ムシたちが語り始める―。

目次

1章 コン虫とガイ虫
2章 縄文土器はごきぶりホイホイ
3章 ムシとヒトの歴史―シラミとゴキブリ
4章 ウンチの中から出てくるムシたち
5章 ハエが見ていた人の死―葬送昆虫考古学の世界
6章 殺虫・防虫の考古学
7章 クリを食べたコクゾウムシ
終章 害虫と人の未来

おすすめコメント

土器粘土のなかに残る家屋害虫の痕跡から、縄文人の暮らしが見えてくる。 ハエ、ダニ、ゴキブリ、コクゾウムシ……。土器粘土のなかに残る家屋害虫の痕跡。そこから、縄文人たちの暮らしが見えてくる。

著者紹介

小畑 弘己 (オバタ ヒロキ)  
1959年、長崎県に生まれる。82年、熊本大学法文学部史学科卒業。熊本大学大学院人文社会科学研究部教授、博士(文学)。主な著書に、『タネをまく縄文人 最新科学が覆す農耕の起源』(吉川弘文館、第5回古代歴史文化賞大賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)