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利休の懐石

角川選書 625

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年9月
ISBNコード 978-4-04-703647-5
4-04-703647-1
税込価格 2,090円
頁数・縦 375P 19cm

商品内容

要旨

茶の湯の懐石で供される一汁三菜は、平安時代や室町時代の「本膳料理」と一線を画し、千利休の登場がもたらした革新的な茶の湯の精神のあらわれであり、日本の「もてなし」のスタイルを根幹から変容せしめた。茶事の成立の時代から、形式が完成して発展した江戸時代、そして近代に至るまでの茶会料理の変遷を分析。季節感や味わい深さなど日本の食文化の底流をなす精神を懐石研究の第一人者が明らかにする。

目次

第1章 茶事懐石の成立
第2章 利休の懐石
第3章 膳の上の構成―二菜から一菜へ
第4章 茶会の菓子考
第5章 利休懐石の継承
第6章 利休懐石の新たな展開
第7章 懐石の定型化
第8章 近代の茶事 懐石から点心へ

おすすめコメント

利休の懐石を詳しく検証。茶道研究の第一人者がその歴史を明らかにする。日本独自の食礼を確立した茶道。茶事が成立した時代から、形式が完成し、発展した江戸後期に至るまでの茶会料理の変遷、そして昭和に至るまでの数寄者の嗜好まで、懐石料理の歴史をたどる。

著者紹介

筒井 紘一 (ツツイ ヒロイチ)  
福岡県生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学科卒業。同大学大学院文学研究科修士課程日本文学専攻修了。文学博士。京都学園大学人間文化学部教授などを経て、京都府立大学客員教授。茶道資料館顧問、茶書研究会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)