壊胎
| 出版社名 | KADOKAWA |
|---|---|
| 出版年月 | 2024年1月 |
| ISBNコード |
978-4-04-897500-1
(4-04-897500-5) |
| 税込価格 | 1,650円 |
| 頁数・縦 | 254P 19cm |
商品内容
| 要旨 |
昔々、あるところに私たちの祖先が暮らしていました。くちなわ様の“ごかご”のおかげで、みんな幸せでした。しかし、そんな恩を忘れて人間に恋した愚か者が現れました。愚か者は、人間にわたしたちの秘密をあらいざらい話してしまったのです。その話を聞いた人間たちは、しめしめとわたしたちの国に襲いかかりました。わたしたちは成す術もなくやられ、散りぢりになってしまったのです。くちなわ様は、人間に恋した愚かな裏切者に激昂し、恐ろしい呪いをかけました。呪いの子を裏切者の母体に―仕込んだのです。 |
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出版社・メーカーコメント
「訳アリと言わんばかりの女と、頭の軽そうな男。そして私。……共通項は、なんだ?」TRPGシナリオでは異例の25万部越!大ヒットシリーズ1作目が待望のノベル化。むつーの壊胎、新たなストーリーがここに。−−鼓膜がとらえたその音は、確かな重量を持つ何かの足音のように思えた。少なくとも人が発する音ではない。極度の緊張。逸る心拍がやたらと脳に響く。しかし五月蠅いのは脳内だけで、この静寂な空間には隣の部屋の音が鮮明に聞こえてきた。「ギダギド・デダデラバ」「……ゴドジョクダ・ガロバイミ・ゴズグダク・ジャメムバダ」心底気持ちが悪かった。いっそ船酔いのせいだと思いたかった。狂っている。−−この世界は、吐き気がするほど理不尽だ。