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「死ぬのが怖い」とはどういうことか

出版社名 講談社
出版年月 2013年1月
ISBNコード 978-4-06-217742-9
4-06-217742-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 254P 19cm

商品内容

要旨

「死ぬのが怖い」ことをちゃんと考えれば、「生きること」を再発見できるはず!無宗教の日本人のために「死の恐怖」をはじめて真剣に論じた、全国民の必読書。

目次

第1章 人はなぜ死ぬのが怖いのか?―死の脳科学、設計学、進化生物学
第2章 死んでも魂が生き残る方法とは?―死の宗教学、哲学
第3章 死ぬのが怖くなくなる方法とは?―死の統合学、システムデザイン・マネジメント学
第4章 ルート1「お前はすでに死んでいる」―心は幻想だと理解する道
第5章 ルート2「自殺は悪か?」―すぐ死ぬこととあとで死ぬことの違いを考える道
第6章 ルート3「人生は〇.一八秒」―自分の小ささを客観視する道
第7章 ルート4「死の瞬間は存在するか?」―主観時間は幻想だと理解する道
第8章 ルート5「あなたというメディア」―自己とは定義の結果だと理解する道
第9章 ルート6「達人へのループを描け」―幸福学研究からのアプローチ
第10章 ルート7「いい湯だな」―リラクゼーションと東洋思想からのアプローチ

出版社
商品紹介

「脳と心」の最前線をゆく工学者が、無宗教の日本人のために「死ぬのが怖くなくなる方法」をはじめて真剣に論じた、全国民の必読書。

おすすめコメント

村上憲郎氏(元グーグル米国本社副社長兼グーグル日本法人代表取締役社長)絶賛!「主著『脳はなぜ「心」を作ったのか』で、独自の「受動意識仮説」を易しく解説してくれた前野教授が、今度はその仮説を使って「死」について易しく網羅的に解説してくれました。「死が怖い」人も「死が怖くない」人も「死」について考える上では、必読でしょう。」人は誰でも死ぬのはいやなはずなのに、個人差があるようです。死ぬのが怖くてたまらない人と、時が来たら受け入れると考える人。前者は悲観論者で、後者は楽観論者であるようにも思えますが、実はそうでもないようです。前者は認識や存在について突き詰めて考える人、後者は死のことを考えないようにしている人、とも言えるのではないでしょうか。しかし、人は必ず死ぬのだから、本来、すべての人は「死とは何か」について突き詰めて考えておくべきではないでしょか。そこでこの本は、科学的、論理的、無宗教的立場から、脳神経科学、進化生物学、社会学、心理学、哲学などの学問分野横断的に「死とは何か」「どうして死ぬのが怖いのか」を考えていくものです。「死ぬのが怖い」とはそもそも心理学的・進化論的・脳科学的・哲学的にどういうことなのか?「死ぬのが怖い」状態は無宗教者でも論理的に超越できるのか?そもそも「死」は何のためにあるのか?こういった問いに対してシステマティックに答えを出す類書は存在しません。無宗教者の多い日本人にとって、そのような本は真に求められているはずです。この本ではまず、「死ぬのが怖い」人に手を取ってもらうことを起爆剤に、最終的には多くの人に「死とは何か」を考えてもらい、逆に生き生きとした「生」を再発見してもらうことを目指します。本書の目標は「現代日本人型の新しい死生観」を身に付けることになります。

著者紹介

前野 隆司 (マエノ タカシ)  
山口生まれ、広島育ち。東京工業大学卒。同修士課程修了。キヤノン(株)、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ハーバード大学客員教授等を経て、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。博士(工学)。主宰するヒューマンシステムデザイン研究室では、脳と心から、ヒューマン・ロボットインタラクション、人間・社会システムデザイン、教育学、幸福学まで、人類の平和と幸福のために、多様な研究・教育活動を精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)