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意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策

講談社選書メチエ 642

出版社名 講談社
出版年月 2017年1月
ISBNコード 978-4-06-258645-0
4-06-258645-2
税込価格 1,650円
頁数・縦 205P 19cm

商品内容

要旨

人間関係、道徳的判断、お金…。生きているということは意思決定の連続である。速いこころと遅いこころ。二重過程理論で解き明かす意思決定の仕組みとは?マシュマロテスト、トロッコジレンマ、損失回避性、ブドウ糖・薬の影響…。実験によって科学的根拠ありとされる、脳とこころの癖を知り、よりよい意思決定を実現するための必読書。

目次

第1章 二重過程理論―「速いこころ」と「遅いこころ」による意思決定
第2章 マシュマロテスト―半世紀にわたる研究で何がわかったのか?
第3章 「お金」と意思決定の罠―損得勘定と嘘
第4章 「人間関係」にまつわる意思決定―恋愛と復讐のメカニズム
第5章 道徳的判断の形成―理性と情動の共同作業
第6章 意思決定と人間の本性―性善か性悪かを科学的に読む
第7章 「遅いこころ」は「速いこころ」をコントロールできるのか?

おすすめコメント

ケーキを食べるか? 休日に何をするか? 投資先をどこにするか? 人間関係を円滑にするためにどう行動するか? 生活は意思決定の連続です。あるときは上手く意思決定ができ、あるときは失敗する。あるときはすぐに決まるのに、あるときはなかなか決められない。なぜでしょうか? 本書は心理学と脳科学の最新の研究から、さまざまな具体的事例や実験の結果を紹介しながら、わたしたちの意思決定のメカニズムを探っていきます。情動と理性というふたつの対立する「こころのはたらき」に注目する二重過程理論がバックボーンになっています。マシュマロテスト、トロッコジレンマ、歩道橋ジレンマ、損失回避性、疲労、ブドウ糖、依存症などなど、意思決定のメカニズムと影響を与える要因を徹底的に検証します。脳とこころの癖や傾向を知っておくことで、わたしたちはよりよい意思決定が可能になります。わかっているようで実はよくわからない、自分の「こころ」を知るための必読書です。

著者紹介

阿部 修士 (アベ ノブヒト)  
1981年北海道釧路市生まれ。東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻博士後期課程修了。博士(障害科学)。東北大学大学院医学系研究科助教、ハーバード大学心理学科/日本学術振興会海外特別研究員、京都大学こころの未来研究センター助教を経て、同センター上廣こころ学研究部門特定准教授。専攻は認知神経科学。健常被験者を対象とした脳機能画像研究と脳損傷患者を対象とした神経心理学的研究によって、主にヒトの正直さ・不正直さを生み出す脳のメカニズムについての研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)