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零戦パイロットからの遺言 原田要が空から見た戦争

世の中への扉

出版社名 講談社
出版年月 2016年9月
ISBNコード 978-4-06-287022-1
4-06-287022-3
税込価格 1,320円
頁数・縦 189P 20cm

商品内容

要旨

2016年の憲法記念日に、元零戦パイロットの原田要さんが99歳で永眠しました。太平洋戦争において、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、そしてガダルカナル島攻防戦に参戦し、三度、命を失いかけながらも生き残った原田さんが、自らの体験をもとに「戦争とは何か」を語りました。小学上級から。

目次

第1章 やんちゃだった子ども時代
第2章 大空へのあこがれ
第3章 最初に向かった戦場
第4章 開戦のきっかけ―真珠湾攻撃
第5章 アジア南方での戦い
第6章 ミッドウェー海戦で見えた敗北
第7章 「海軍機の墓場」ガダルカナルからの脱出
第8章 敗色濃厚な日本で
第9章 終戦から始まった苦悩
第10章 終わらない戦争

おすすめコメント

【第1章 やんちゃだった子供時代】兄弟三人でも少ないとされた/集落の同級生は十人/ 祖父に連れて行かれた飛行機見物/鳥のように飛べたら……/いとこと張り合って長野中学に合格 【第2章 大空への憧れ】陸軍より海軍を選んだ理由/うんざりした軍隊の体罰/最初に命じられたのは軍艦乗り/忘れられない飛行機への憧れ/パイロット向きの体格/操縦練習生をトップで卒業 【第3章 戦う日々の始まり】中国大陸で空襲に参加/爆弾投下しても見えない地上の人々/なるべく多くの命をとろう/アメリカの民間船舶を爆撃 【第4章 開戦のきっかけ真珠湾攻撃】出会ったゼロ戦に恋をした/飛べ、宇宙の近くまで/ひそかにハワイへ向け出航/攻撃隊から外され、大いに不満/“大戦果”に疑いが消えなかった/味方を見殺しにする戦争 【第5章 戦地はアジアの南方へ】セイロン攻撃で本格的な空中戦/零戦の得意な戦術とは?/撃たれた敵が「もうやめてくれ」/戻るべき艦隊を見失った/目に浮かぶのは母の顔/天皇陛下バンザイなんて言わない 【第6章 敗北につながるミッドウェー海戦】まかり通る国家のウソ/襲ってきた圧倒的な数の敵機/爆弾か? 魚雷か?/命がけの飛行/着水して取り留めた命/波間から「おれは自決する」の叫び/甲板に広がる地獄絵図/戦争ほどむごたらしいものはない 【第7章 海軍機の墓場、ガダルカナル島】島への往復だけでも命がけ/乗員の安全性を犠牲にした零戦/左腕を撃たれ、ジャングルに墜落/敵か、味方か/ガダルカナル島からの脱出/病院のベッドで/歴史は正しく伝えてほしい/いとこも海軍に入っていた 【第8章 敗色濃厚な日本】教官なら右手だけでもできる/グライダーで特攻なんて/死に急ぐ若い兵士たち/教え子が特攻第一号に/地上からみる無残な空中戦/竹ヤリを抱えた婦人会/「おれは特攻には志願しない」/潜水特攻/北海道でロケット機の教官に/三沢で受けた敵機来襲 【第9章 戦争が終わり、平和が戻った】軍隊を去る前、歌でなごむ/冷たくなった国民の目/負けたのは人じゃない。国だ/占領軍に監視される日々/幼稚園の経営者に/ガダルカナルで撃墜した米軍のパイロットが隣席に/再会できたイギリス軍のパイロット/平和な島、ミッドウェー

著者紹介

半田 滋 (ハンダ シゲル)  
1955(昭和30)年、栃木県宇都宮市生まれ。下野新聞社を経て、1991年に中日新聞社に入社。1992年に防衛庁(現在の防衛省)担当記者となり、現在に至るまで国防、軍事について取材している。記者として勤務するかたわら、1993年には防衛庁防衛研究所特別課程修了。現在、東京新聞論説兼編集委員。獨協大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)