• 本

加藤周一を記憶する

講談社現代新書 2310

出版社名 講談社
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-06-288310-8
4-06-288310-4
税込価格 1,430円
頁数・縦 458P 18cm

商品内容

要旨

代表的知識人は日本の「敗戦後」をどう問い続けたのか。時代を超え、世代を超えて「歴史認識」を考えてみないか。日本と向き合い、希望を託す精神。

目次

はじめに 加藤周一と戦後(戦後と知識人
「またぎ越し」の意味
「戦後」の問い方を問う ほか)
第1章 「急進的知識人」として(はじまりとしての一九四六年
マチネ・ポエティク
一九五〇年前後 ほか)
第2章 『雑種文化』の地平(「西洋」の地で
『雑種文化』とその構成
再考される「戦争」 ほか)
第3章 加藤周一の世界/日本(日本からの離脱
一九六〇年代
知識人原論)
第4章 自伝とことばと文学と(『羊の歌』を読む
『続 羊の歌』
一九六八年の加藤周一 ほか)
第5章 時評のなかの加藤周一(「戦後知」の変容のなかで
「夕陽妄語」散見)
おわりに 知識人・加藤周一(知識人として生きたひと
知識人の喪失した時代に希求されて
9条の「精神を生かすこと」 ほか)

おすすめコメント

日本の「敗戦後」を問い続けた評論家加藤周一の軌跡を丁寧に追う試み。加藤周一の代表的著作である『言葉と戦車』『日本文学史序説』「夕陽妄語」を中心に、その評論活動の出発点となった1946年の論考の意義、西洋と日本を行き来して得た1960年代の「日本文化」への深い言及、力を注いだ1980年代の同時代時評、そして「九条の会」の呼びかけ人となった21世紀初頭まで、加藤周一が日本の言論界に与えた影響力を考察する。[本の構成] 第一章 「急進的知識人」として 第二章 「雑種文化」の地平 第三章 加藤周一の世界/日本 第四章 自伝とことばと文学と 第五章 時評のなかの加藤周一

著者紹介

成田 龍一 (ナリタ リュウイチ)  
1951年、大阪市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。専攻は、近現代日本史。現在、日本女子大学人間社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)