• 本

デモクラシーの冒険

集英社新書 0266

出版社名 集英社
出版年月 2004年11月
ISBNコード 978-4-08-720266-3
4-08-720266-6
税込価格 792円
頁数・縦 269P 18cm

商品内容

要旨

一一〇〇万人を超える人類史上最大の反戦運動もむなしく、アメリカとその同盟国は、ついにイラク攻撃に乗りだします。デモクラシーを高らかに謳いあげる国々による圧倒的な暴力は、人々の意志が政策に反映されることのない絶望的な光景を、かえって浮き彫りにしました。果たして、政治はひと握りの人間によって決定され、他の者たちは粛々とそれに従うほかないのでしょうか?本書では、世界的に進行するデモクラシーの空洞化を多角的に分析しながら、私たちの政治参加の可能性を探ります。日豪屈指の知性による、深くて鋭い盛りだくさんの対話劇。「イラク戦争以後の民主主義入門書」を片手に、いっしょに考えてみませんか。

目次

序章 ヤギさん郵便、あるいはデモクラシーの議論への誘い
第1章 デモクラシーの空洞化―冷戦構造崩壊後、自由は勝利し、それによって自由な選択肢はなくなった
第2章 グローバル権力の誕生小史・第二次大戦後五〇年―国家と企業の癒着、民営化
第3章 政党、世論、ポピュリズム―デモクラシーのブラック・ボックス
第4章 直接民主主義と間接民主主義―デモクラシー思想の歴史と「外国人」
第5章 間奏曲「月夜の対位法」―デモクラシーは酸素なんだよね
第6章 ふたたび「暮らし」のなかへ―今、私たちに何ができるのか

おすすめコメント

イラク戦争直前、1100万人以上の反戦運動が無視されたのはなぜなのか?どうすれば人々の意志を政治に反映させることができるのか?日豪屈指の知性二人が繰り広げる、深くて鋭い小説仕立ての対話劇!21世紀を生き抜く最低限の知恵。目からウロコの民主主義入門!

出版社・メーカーコメント

イラク戦争以降の民主主義入門。なぜ1,100万人の反戦運動が、米国のイラク侵略を止められなかったのか? 日々強大化するグローバル権力に抵抗する方法を指し示した、ポップでクールな対話劇。21世紀のデモクラシー入門!

著者紹介

姜 尚中 (カン サンジュン)  
1950年生まれ。東京大学教授(大学院情報学環・学際情報学府)
モーリス‐スズキ,テッサ (モーリススズキ,テッサ)   Morris‐Suzuki,Tessa
1951年生まれ。オーストラリア国立大学教授(太平洋アジア研究学院)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)