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マルクスの逆襲

集英社新書 0494

出版社名 集英社
出版年月 2009年5月
ISBNコード 978-4-08-720494-0
4-08-720494-4
税込価格 770円
頁数・縦 218P 18cm

商品内容

要旨

かつてマルクスは、一つの世代を丸ごとかかえ込むほどのブームを巻き起こした。しかし、その後は過去の遺物と化し、社会主義国家もすでにほぼ崩壊している。だが今、資本主義もまた行き詰まりを迎え、日本でも格差が拡大し、社会のなかに自分を位置づけて生きがいを感じることが、難しくなってきている。マルクスが仕掛けた謎を考える意味は、むしろ高まってきているのだ。時代の熱狂を体験した作家が、現代日本の再生に向けて、マルクスの謎を読み解く。

目次

序章 なぜマルクスなのか(マルクスは魅力的?
マルクスはイワシの頭?
マルクスは大貧民の味方?
マルクス主義はまちがっていた?)
第1章 マルクスの時代背景(マルクスってどんな人?
マルクスの思想って何?
マルクス主義は科学的か?
貧富の格差はどこから生じたか?
人間にとって自由って何?
大貧民はいかにして救われるか)
第2章 日本のマルクス主義(日本共産党って何?
過激派はどこから来たか?
若者はなぜ過激になるのか?
大学は何のためにあるの?
マルクスは殺人を容認する?
赤軍派はなぜ一線を越えたのか?)
第3章 マルクスは敗北したのか(挫折感って何?
もう一つの社会主義?
日本はマルクス主義国家?日本的控訴経済成長の秘密?
いまや日本は大貧民国家?
会社はコミュニティー?)
終章 マルクスの逆襲(マルクスの夢の再現?
これからの日本をどうする?
無国籍資本が世界を崩壊させる?
いまこそマルクスの出番?)

出版社・メーカーコメント

マルクスが予言した資本主義の末路!?かつて人びとを熱狂させ、急速に色褪せたマルクスの思想。しかし、世界的大不況のもとで日本に貧困が広がり、雇用の安定が損なわれた今こそ、マルクスの問いに立ち返るべきだ。経験を交えて語る。

著者紹介

三田 誠広 (ミタ マサヒロ)  
1948年大阪生まれ。作家。早稲田大学文学部卒。1977年『僕って何』で芥川賞受賞。日本文藝家協会副理事長。日本文藝著作権センター理事長。著作権問題を考える創作者団体協議会議長。武蔵野大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)