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静かなる大恐慌

集英社新書 0658

出版社名 集英社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-08-720658-6
4-08-720658-0
税込価格 814円
頁数・縦 221P 18cm

商品内容

要旨

世界は「静かなる大恐慌」に突入した。危機的なのは経済だけではない。国際政治は、一九二九年の世界大恐慌をはさんだ、ふたつの世界大戦の時代と同じコースを歩み始めた。グローバル化が必然的に招く、社会の不安定化と経済の脆弱化。これに耐えるシステムは、通説とは逆に「大きな政府」の復活しかない、という歴史の趨勢に我々は逆らうことはできないのだ。このグローバル化の行きづまり、急反転というショックを日本はいかに生き抜くか。経済思想、国際関係論、政治・経済史の知見を総動員して、新進気鋭の思想家が危機の本質と明日の世界を精緻に描き出す。

目次

第1章 「静かなる大恐慌」に突入した
第2章 グローバル化は平和と繁栄をもたらすのか?
第3章 経済戦争のはてに
第4章 行きすぎたグローバル化が連れてくる保護主義
第5章 国家と資本主義、その不可分の関係
第6章 日本経済の病理を診断する
第7章 恐慌以降の世界を生き抜く

おすすめコメント

資本主義が未曾有の危機に突入した今、思想家・柴山桂太氏の「時代をとらえる力」が、どうしても必要だ。 その待望の書が、ついに世に出た。 ――中野剛志(『TPP亡国論』著者) 世界は「静かなる大恐慌」に突入した。危機的なのは経済だけではない。 国際政治は一九二九年の世界大恐慌をはさんだ、ふたつの世界大戦の時代と同じコースを歩み始めた。 グローバル化が必然的に招く、社会の不安定化と経済の脆弱化。それによって国内でも世代間、産業間、都市対地方などの対立が激化している。 この不安定性に耐えうるシステムは、通説とは逆に「大きな政府」の復活しかない。この歴史の趨勢に我々は逆らうことができないのだ。 グローバル化の行きづまり、そして「脱グローバル化」への急反転というショックを日本はいかに生き抜くか。 経済思想、国際関係論、政治・経済史の知見を総動員して、新進気鋭の思想家が危機の本質と明日の社会を精緻に描き出す! <目次> 第一章:「静かなる大恐慌」に突入した 第二章:グローバル化は平和と繁栄をもたらすのか? 第三章:経済戦争のはてに 第四章:行きすぎたグローバル化が連れてくる保護主義 第五章:国家と資本主義、その不可分の関係 第六章:日本経済の病理を診断する 第七章:恐慌以降の世界を生き抜く <著者略歴> 柴山桂太(しばやま・けいた) 滋賀大学経済学部社会システム学科准教授。一九七四年、東京都生まれ。京都大学経済学部卒業後、京都大学人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。専門は経済思想、現代社会論。主な共著に『グローバル恐慌の真相』(集英社新書・中野剛志氏との共著)、『危機の思想』(NTT出版)、『成長なき時代の「国家」を構想する』(ナカニシヤ出版)など。

出版社・メーカーコメント

暴走するグローバル化で、世界秩序が崩壊! 暴走するグローバル経済が世界秩序を崩壊させ、社会は極度に不安定化。これに耐えうるのは「大きな政府」しかないというジレンマ。大恐慌の本質とグローバル化の反転という危機を精緻に描く!

著者紹介

柴山 桂太 (シバヤマ ケイタ)  
滋賀大学経済学部社会システム学科准教授。1974年、東京都生まれ。京都大学経済学部卒業後、京都大学人間・環境学研究科博士課程単位取得退学。専門は経済思想、現代社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)