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桜の木の見える場所

出版社名 小学館
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-09-290625-9
4-09-290625-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 301P 20cm

商品内容

要旨

子どもはだれだって暗やみがこわい。でも、わたしがこわいのは、目のなかにある暗やみだ。目のなかに霧がかかる特別な病気にかかって、少しずつ暗やみが訪れる不安な毎日をすごしている。暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう?

おすすめコメント

少しずつ見えなくなる恐怖と闘う勇気の物語  子どもだれだって暗やみがこわい。でも、マファルダがこわいのは、目のなかにある暗やみだ。真っ暗闇が訪れるまで、長くてもあと半年−−。ある日、9歳のマファルダは、少しずつ視力が失われる難病と診断される。目が見えなくなるってどういうことだろう?目隠しして歩いてみる。暗やみでも歩けるのかどうかを試してみたかったのだ。暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう?不安は、どんどんふくらんだ。それから、マファルダは、やっておきたいことのリストを作り始めた。少しずつ見えなくなっていく、失明の恐怖を、少女の一人称で語られる物語は、読む人の心を打つ。作者自身の体験にもとづいた、生に対する痛いほどの愛情がこめられた、感動の物語。

著者紹介

ペレッティ,パオラ (ペレッティ,パオラ)   Peretti,Paola
1986年イタリア生まれ。大学では哲学と文学を専攻。15歳のときに、徐々に視力を失われていく難病「スターガルト病(若年性黄斑変性)」と診断される。現在は、病気の進行はとまっているものの、いつ視力を失うかわからないという不安は常につきまとう。目が見えるうちに物語を書きたいという夢を実現するために、ライティングスクールに通いはじめる。『桜の木の見える場所』で作家デビューを果たし、版権が25か国に売れる。現在ヴェローナに在住
関口 英子 (セキグチ エイコ)  
イタリア語翻訳家。児童書、小説、ノンフィクション、映画字幕など幅広い分野を手がける。『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(光文社古典新訳文庫)で、第一回須賀敦子翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)