商品内容
要旨 |
留季子は、老舗の料理学校の後継者として期待される環境に反発し、大学卒業後は企業に就職した。しかしSNSで発信したレシピが注目され、料理研究家としての仕事も舞い込み始める。令和初の大型連休に向け、忙しい女性を助ける献立アプリの企画を立ち上げるが、制作は難航した。昭和二年の品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜のセロリーと格闘していた。二つの時代、二人の女性をつなぐ一皿の隠し味とは―。「生活」を描き続ける著者が家庭料理の歴史に挑んだ意欲作。巻末に料理家・飛田和緒さんとの対談を特別収録。 |
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出版社・メーカーコメント
料理学校を営む家族に隠された秘密とは何か。昭和初期、奉公先の料理教習所で西洋野菜と格闘する女中のしずえと、令和のSNSを主戦場とする料理研究家・留希子。一つのレシピを巡る、胃も心も温まる家族小説。