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藍像 参代目彫よしの世界

出版社名 小学館
出版年月 2015年4月
ISBNコード 978-4-09-682207-4
4-09-682207-8
税込価格 6,600円
頁数・縦 1冊(ページ付なし) 23×31cm

商品内容

要旨

目をみはる刺青の緻密さと大胆さ。希代の彫師、参代目彫よしの刺青作品に、須藤昌人のレンズが肉薄する。スタジオで、戸外で、刺青と向き合い、世界が認めた彫りの美をカメラが活写する。

出版社
商品紹介

35年以上の長きにわたって、刺青を追い求めてきた写真家・須藤昌人氏の二冊目に当たる刺青写真集。本作は、希代の彫師・三代目彫よし氏の入れ墨を「全身に」纏った20人にも及ぶ人々の写真だけでまとめた写真集。

おすすめコメント

彫師・参代目彫よしの刺青をまとめた写真集 刺青と肉体の持つ静と動、虚と実の世界に取り憑かれ35年以上の長きにわたって、刺青の肉体と向き合ってきた写真家・須藤昌人氏の刺青写真集第二弾。本作は、当代きっての呼び声高い、希代の彫師・参代目彫よし氏の入れ墨を「全身に」纏った20人にも及ぶ人々の写真でまとめた写真集。精緻を極めた彫りの凄さが伝わる写真とともに、戸外に出て、自然のなかでパフォーマンスを繰り広げた写真を組み合わせて、当代きっての彫師の作品世界を十二分に堪能できるようまとめてある。「やくざ」に結びつく和彫の刺青は今なお肩身が狭く、反社会的なものとして、扱われている側面は確かにある。しかし、精緻な彫りに分け入ってみると、そこに描かれるのは、水滸伝や龍、さらには鯉の滝登りなど、日本や中国伝来の美意識に基づき、さながら肉体に施された彫刻とも言うべき美しさである。ふだんは市井の生活人として暮らしながら、刺青に取り憑かれ、人生をも変えてしまった全身刺青の人々と向き合い、スタジオで、また、戸外で撮影した須藤氏の写真による、日本独自の美意識を伝える一冊。

著者紹介

須藤 昌人 (スドウ マサト)  
1955年、秋田県生まれ。県立能代高校卒業後、東京綜合写真専門学校に入学。在学中に電飾など外装を飾ったトラック、通称デコトラを撮影し、カレンダー『走る街道美学』を制作。その縁で、彫師の彫甚氏を紹介され、彫物の世界を撮りはじめる。1979年、写真家石元泰博の弟子となる。81、83年に「藍像」展開催。2014年5月、パリのケ・ブランリー美術館「TATTOO」展に作品展示。2015年3月、ニューヨークのローニンギャラリー「TATTOO」展に参代目彫よし氏とともに出品参加
宮下 規久朗 (ミヤシタ キクロウ)  
1963年愛知県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科修了。兵庫県立近代美術館、東京都現代美術館学芸員を経て、神戸大学大学院人文学研究科教授。美術史家。『カラヴァッジョ―聖性とヴィジョン』でサントリー学芸賞など受賞
参代目彫よし (サンダイメホリヨシ)  
1946年、静岡県生まれ。21歳の時、「横浜彫よし」によって背に天女と龍の刺青を彫る。1971年、「彫よし」の住み込み弟子になり、79年、「参代目彫よし」を襲名。85年、ローマで開催された「タトゥーコンベンション」に招待される。以来、世界各国のタトゥーファン・刺青愛好家と積極的に交流を図り、世界中のファンや愛好家からは、日本の伝統的刺青彫師として、広く知られるに至っている。2005年、スウェーデン国立東洋美術館で「参代目彫よし日本伝統刺青展」をはじめ、その後もロンドンのサマーセットハウスでの個展などを開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)