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無知の死 これを理解すれば「善き死」につながる

小学館新書 406

出版社名 小学館
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-09-825406-4
4-09-825406-9
税込価格 946円
頁数・縦 221P 18cm

商品内容

要旨

死は誰にでも平等に訪れるものである。しかし、その本質を知らないから異常なくらい死を恐れる。意外に、私たちは人の死について知らない。多くの人がどのように死んでいくのか。そして、自分が将来においてどういう形で死ぬのかが分かっていないのだ。それを知ることは、無知から解き放たれる第一歩である。死にまつわる問題を考えていく上で、その一歩を踏み出すことの意味は限りなく大きい。「善き死」とは何か。超長寿社会となった現代は、それをじっくりと考える時間的な余裕を与えてくれているはずなのである。

目次

第1章 人はどうやって死んでいくのか
第2章 死は別れのとき
第3章 死生観の根本的な転換
第4章 安楽死をめぐって
第5章 なぜ日本で安楽死は認められないのか
第6章 在宅ひとり死は可能なのか
第7章 孤独死は避けられるのか
第8章 改めて死を見つめる

出版社・メーカーコメント

死をむやみに恐れる必要はない   新型コロナウイルスの猛威で、それまで元気だった人が突然亡くなるといったケースも増えている。コロナに限らず、脳疾患や心疾患、事故などによってなんの心の準備もできていないままに命を落とすことも珍しくない。またがんなどの重篤な病で余命宣告を受けた人も多いだろう。そして、自分の命が限りあるものであることをあらためて認めることによって動揺するケースも多い。 死は誰にでも平等に訪れるものである。しかし、その本質を知らないから異常なくらい死を恐れる。意外に、私たちは死というものについて知らない。 多くの人がどのように死んでいくのか。そして、自分が将来においてどういう形で死ぬのかが分かっていないのだ。 それを知ることは、無知から解き放たれる第一歩である。死にまつわる問題を抱えていく上で、その一歩を踏み出すことの意味は限りなく大きい。 「善き死」とは何か。超長寿社会となった現代は、それをじっくりと考える時間的な余裕を与えてくれるはずなのである。そして、死の本質を知ることで「善き死」というものに辿り着けるのである。  【編集担当からのおすすめ情報】  家人が重篤な病に見舞われ、私自身も緊急入院した経験から「死」というものに対して、漠然とした意識正面から向かい合うようになりました。その時に、気付いたことは自分が死というものにいかに無知だったのかということでした。あれこれ考え抜き、どうすれば穏やかに生き抜くことができるのか、を模索しています。死を考えるということは「より良く生きる」ことを考えることにも繋がります。決して、「死」は怖いものではありません。

著者紹介

島田 裕巳 (シマダ ヒロミ)  
1953年生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了、1984年、同博士課程満期退学(宗教学専攻)。宗教学者、作家、東京女子大学非常勤講師、放送教育開発センター(現メディア教育開発センター)助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。著書多数。NPO法人葬送の自由をすすめる会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)