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日本十二支考 文化の時空を生きる

中公叢書

出版社名 中央公論新社
出版年月 2017年1月
ISBNコード 978-4-12-004929-3
4-12-004929-9
税込価格 2,200円
頁数・縦 433P 20cm

商品内容

要旨

日本列島において十二支動物は、千数百年にわたって時間や方位の把握に用いられてきた。十二支の時空のシステムは数字の反復や積算ではなく、玄妙に変化する地球、太陽、月などの自然と、生きものや人の関係として展開してきた。列島に伝承された神話、物語、民俗、宗教などを考察し、個性あふれる十二支動物を導き手として、生きとし生けるものが織りなす時空へと分け入れば、その旅の先に豊かな文化の姿が装いを新たに立ち現れるだろう。広く関連諸学の成果を摂取して、現代文明がはらむ課題を乗り越えようと企図した画期的な日本文化論。

目次

第1部 生きとし生けるものの時空(生きとし生けるもの
五つの存在
存在から時間へ ほか)
第2部 十二支動物と日本文化の時空の旅―未来への伝統、過去なる近代、現在する物語(子 小さな宇宙
丑 大きな力
寅 強靱な真実 ほか)
第3部 よみがえる時空と文化学(十二支の潜在力
世界の文化へ―未来の十二支
文化学への関心 ほか)

おすすめコメント

十二支によって時間や空間を表してきた日本の伝統文化の価値を再評価し、十二支にまつわる様々な日本神話や伝説を紹介する。

著者紹介

濱田 陽 (ハマダ ヨウ)  
1968年生まれ。文化学者。京都大学法学部卒、京都大学大学院人間・環境学研究科文化・地域環境学専攻で博士号を取得。マギル大学宗教学部客員研究員、国際日本文化研究センター講師等を歴任し、帝京大学文学部准教授。法政大学国際日本学研究所客員所員等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)